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STEM学習グループ

学びの方法

 MEXT英語 活用へのアドバイス

新しい学習指導要領のもと、児童生徒の英語でのコミュニケーション能力を伸ばす教育がますます求められています。 その際、子どもたちの英語の4技能での総合的な力を測ることが必要になってきます。これまで学校教育で行われてきた多くの英語のテスト(例えば中間・期末テスト)では、ReadingやWritingに偏る傾向がありました。

 

また、ListeningやSpeakingのテストを実施したとしても、技能別のテストが多かったと思います。しかし、英語の1つの技能テストだけを使って、その児童生徒の総合的な英語の力を理解することはできません。また、実際に英語でコミュニケーションを行う場合、例えばSpeakingにしても、相手の話を聞きながら自分の意見を言ったり、何かを読んだ上で考えをまとめて話したりすることが普通です。そのため、Speakingの力を測るからと、ただ英語を話すだけでは不十分です。他の技能と組み合わせた上でSpeakingの力を測ることで、各児童生徒の英語でのコミュニケーション能力を正しく理解することができるといえます。


今回、TOEFL Primary®及びTOEFL Junior®を中心に100問の4技能テスト問題を MEXT英語 に掲載しました。これらの問題は、例えばSpeaking問題であれば、英語での説明を聞いたり、イラストや資料を見たり読んだりしながら、自分の考えや意見を英語で話すことが求められています。英語の4技能を統合した形で問題が出題されているため、総合的な英語でのコミュニケーション能力をより適切に測ることができます。


実際に MEXT英語 に掲載した問題を活用する際は、4技能の問題を満遍なく取り入れることが大切です。もちろん、英語の4技能の力はすべてが同時に、また同じペースで向上して行くわけではありません。英語学習を始めたばかりの子どもたちは、まず ListeningやReadingの受容能力を伸ばす必要があります。そして受容能力が高まるにつれて、徐々にSpeakingとWritingの発信能力の力も伸びていきます。そのため、相互に作用し合う英語の4技能テスト問題を定期的に活用することで、子どもたちの総合的な英語のコミュニケーション能力の伸びを正しく把握することができるのです。また、同じ問題に何度も挑戦することも大切です。模範解答を参考に、子どもたちが自信を持って口頭及び文章での英語のコミュニケーションができるように、繰り返し活用してみましょう。


国際教養大学専門職大学院
英語教育実践領域 教授 町田智久

掲載問題

*ここでは通常の意味でつかわれるテストと、MEXCBT で問題をいくつかの固まりにあつ
めた「テスト」の混同を防ぐため、後者を「テスト」と表示しています

 MEXT英語 を使うにあたって

この MEXT英語 には、全部の問題数として100問、「テスト」としては31の「テスト」が掲載されています。問題の形式や難易度は異なりますが、共通しているのは、学習者のステップアップのために利用いただきたい、ということです。それぞれの教育現場で、人数、学年、学習内容などは全て異なります。この MEXT英語 はおおまかにCEFRのレベルで構成していますので、学年にとらわれず使っていただくことができます。また100問中、「話すこと」の問題数は34、「書くこと」の問題数は40、計74問のアウトプットの問題を掲載しています。それに加え「読むこと」では1_2・1_3の「テスト」は読み上げの問題となっていますので、これら6問もアウトプットの問題となっています。


教室の中では様々な学びがされていると思いますが、学んだ結果をアウトプットしてみることで英語学習の関心や興味を高め、発信された内容を改善していく手立てとしていただければと思います。


例えば、ひとつの「テスト」に5つ問題が入っていたら、必ずしも一人で5問取り組まなければならないということはなく、グループワークとして、このグループは1問目、このグループは2問目、というように複数で分かれて取り組んでいただいてもまったく問題ありません。時間についても目安は記載していますが、それも自由です。最初、アウトプットに慣れていない段階では、時間をかけて取り組んでもいいと思います。あるいは、他の生徒の前で話すのは恥ずかしいし気が引ける、といった場合には、宿題として家でやってみて、慣れてきたら皆で話し合う、ということでも良いかと思います。


1回だけでなく複数回やっていただくのが良いと思います。「話すこと」も「書くこと」も答えは一つではありません。様々な答えが出てくる可能性があり、さらに1回目よりも2回目、3回目で慣れてくることによって、自分の中にある、意味と形式を意識した英語によるアウトプットがより多く出てくる可能性もあります。


また、「話すこと」については、上のレベルのサンプル解答は、最初から最後まで、必ずしも100%正確な英語で解答を話しているわけではありません。しかしながらレベルが上がるにつれ解答における流暢さや文の構成、使用する語彙もレベルが上がっているのもお分かりかと思います。正確さと流暢さのバランスについて、サンプルの解答を聞いたり読んだりしてイメージを掴んでもらえることも MEXT英語 の良いところだと考えます。

 MEXT英語 を使われる先生方の中には、学習者のアウトプットをどう評価するかについて迷われる先生もいらっしゃるかもしれません。アウトプットの評価に関する支援として、この MEXT英語 の解説を書いていただいた、国際教養大学の町田智久先生に、評価についての解説動画を作成いただきました。 MEXT英語 に掲載した問題はそのほとんどがTOEFL Primary®、TOEFL  Junior®、およびTOEFL ITP®で使用した問題です。それらの問題の評価基準はRubricとしてまとめられています。学習者の答えを聞いたり読んだりし、同時にRubricを参照して、どうそれを実際の評価に落とし込んでいくかがポイントになるかと思います。本サイトの町田先生の解説とRubricを参考にしていただき、評価の一助としていただければと思います。

 

また、 MEXT英語 を実際に使った自治体の取り組みも掲載していますので、こちらもご参考になさってください。
この
 MEXT英語 の目的は前述したとおり学習者のステップアップが目的です。日々の授業の目安や目的がおありになると思いますが、その中に折々取り入れて、アウトプットに慣れ、ある意味楽しんで取り組み・活用いただけたらと思います。

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